バロックオリジナル製品 PITHBIT
クライミングジムに必要不可欠なホールド(壁についているカラフルな突起物)
このホールドを壁にどのように配置するかによって、簡単に登れるコースから難しいコースまで様々なコース設定することができます。
これらのルート(コース)はクライミングを行う人が楽しめるように各ジムの特色に合わせて設定されていています。ルートは常に進化を続け、新しいルートがどんどんと生まれていきます。それはルートセットと呼ばれています。
壁についているホールドはボルトでしっかりと固定され、万が一 ボルトが緩んでもホールドが動かないように補助としてビスでも固定されています。
ルートセットでホールドを付けたり外したりする際には、このボルトとビスに合わせて工具を変更する必要があります。
通常、ホールドを固定する際にはM10のボルトでホールドを壁に固定します。
一般的に8㎜六角穴のボルトを使用し、締付にはインパクトドライバーで8㎜六角ビットが使用されます。
ホールドをボルトで固定したあと、ホールド回ったり動かないように「回り止め」としてビスで固定します。
一般的に十字穴のコーススレッドを使用し、締付にはインパクトドライバーでプラスビットが使用されます。
PITHBITはホールドのボルト止めと回り止めを交換の必要ない1本のドライバービットで行えるルートセット専用ドライバービットです。PITHBITの六角とプラスビットを合わせる先端部分は特許庁にて部分意匠の登録を行っています。
意匠登録番号1613104
意匠登録番号1613505
ご利用上の注意
本ビットはホールドの取付、回り止め専用ビットです。他のビットに比べて耐久性が劣る為、以下の内容をご確認のうえ、ご使用ください。※ビットは消耗品となります。通常のビットと同じ耐久性を求める方にはお勧めしておりません。
●コーススレッドへのかみ合わせがが不十分の状態で使用しないでください。欠け、変形などの磨耗を早める場合があります。
●十字穴の磨耗したコーススレッドに使用しないでください。欠け、変形などの磨耗を早める場合があります。
●下地が固い箇所や、木ハリボテ等に使用すると過度のトルクが加わり破損などの原因となる恐れがあります。
●高トルクのインパクトドライバーで急激にトルクを加えると破損などの原因となる恐れがあります。
●通常のBitHeadは使用状況に応じて先端十字部が磨耗、破損しますが、BitHead2022は形状上、先端プラスビット部より先に中央くぼみ部が磨耗、破損する場合がございます。
仕様
【全長】93mm
【対応】プラスビット(No.2) コーススレッド
六角穴ボルト8mm
モデル | 詳細 | 発売日 |
---|---|---|
PITHBIT | 先端ビット マグネット 脱着式 | 2017年12月 |
PITHBIT2020 | 先端ビット 六角穴 固定式 | 2020年8月 |
PITHBIT2022 | 先端ビット イモネジM3 固定式 | 2022年6月 |
PITHBIT2022 M4 | 先端ビット イモネジM4 固定式 | 2022年12月 |
使用実績
2020年東京オリンピック クライミング競技 ルートセット
国民体育大会 山岳競技 ルートセット
クライミング競技大会
クライミングジム
輸出実績
大韓民国
中華人民共和国
マレーシア
シンガポール
PITHBITの歴史
2017年9月 非売品
イメージを形に起こすために大阪の町工場で製作した試作品
一般的に使用されている六角ビット90mmをベースとしました。
先端のプラスビットの出を何ミリの設定する試案しました。
2017年12月-2019年 PITHBIT
PITHBITの初期モデル 大阪の町工場で生産
先端プラスビットはマグネットで本体ビットと固定していました。先端部について、通常のプラスビットより出が浅いのでコースレッドの食いつきが少し緩い為、本体にマグネジキャッチャー等を併用できるように設計。
2018年7月-2019年 非売品
東京で行われた合同展示会にて発表したモデル
このモデル以降は工場を町工場からドライバービットのメーカー工場へ変更し、マグネットタイプではなくイモネジ式を採用。
当モデルは本体に設けた六角穴に外周を六角に加工したプラスビットを差し込み、イモネジで固定しています。
70mmのショートビットタイプも追加されましたが、市販化されておらず、一部のテストルートセッターしか持っていないレアモデル。
2019年1月 非売品
基本は上記モデルと同じ仕様だが、ビット本体を六角棒タイプではなく、丸棒タイプにしたもの。
2020年8月-2021年 PITHBIT2020
PITHBIT2020という名前で多く販売。
東京オリンピックのクライミング競技のルートセットで採用されたモデルでもある。
国際ルートセッター 岡野寛 のYOUTUBEチャンネルで商品紹介をしていただいているモデル
(オンラインショップにリンク貼っています)
2022年6月 PITHBIT2022
PITHBIT2022という名前で発売したモデル
以前のモデルと違い、丸棒タイプのプラスビットを本体に差し込んで止めネジで固定するタイプ。
左写真は本製品の開発初期からテストをお願いしているPRO SET CLIMBINGとのコラボ商品。
ブラックニッケルメッキとPITHWORKSとPROSETCLIMBINGのロゴ入り。
2022年12月-2023年 PITHBIT2022 M4
PITHBIT2022をマイナーチェンジした現行商品
プラスビットを固定する止めネジをサイズ変更してM3からM4へ。
この変更は2022年初期の段階では技術的に難しいとされていましたが、メーカー技術者の協力を経て製品化。止めネジ以外はPITHBIT2022モデルと互換性があるマイナーチェンジ版となる。